今回は、日本国内にある宿をタイプ別に紹介します。

国内旅行する時に、いつもホテルや旅館に泊まってませんか?
実は日本は、他の国と比べて多種多様な宿があるユニークな国です。
もし日本での宿泊にマンネリ気味なら、いつもと違うは宿に泊まってませんか?
海外にはもっと多様な宿があるので、海外旅行でもいつもと違う宿に泊まってみましょう
実は多い?!日本の宿の種類
冒頭でも書きましたが、日本は多種多様な宿があるユニークな国です。
日本人の「おもてなし」文化、狭い国土、海外からのホテル文化、そして温泉という自然の恵みが組み合わさった結果、様々な宿に発展してきました。
そもそも和風の旅館と洋風のホテルで大きく分かれており、そこに民宿、ペンション、貸別荘が加わり、さらに温泉宿があります。
そして狭い日本の国土が生んだカプセルホテルやラブホテル。
他の国の人からすると興味深く、今では訪日旅行客の人気スポットです。
せっかく日本人なら、そのユニークな宿文化を楽しんでみませんか。
13種類の宿タイプ一覧
そんな多様な宿タイプを13種類、紹介していきます。
旅館
わざわざ旅館について説明する必要はないかと思いますが、和風の構造及び設備をもった5室以上の宿泊施設です。
厳密にホテルとの違いが旅館業法に記載されており、新規オープンする際に旅館かホテルかで申請を出すようになっています。
「おもてなし」と謳われるサービスと食事が提供されます。
今では海外の旅行予約サイトにも「Ryokans」と記載され、一つの宿カテゴリーとして世界的に認知されています。
また旅館の前に「温泉」、「観光」、「ビジネス」とつけることで、特定のニーズに紐付けがされています。
ホテル
ホテルは、洋風の構造及び設備をもった10室以上の宿泊施設です。
寝具が洋式で10部屋以上、適当な数の洋式浴室かシャワー室がないと日本ではホテルとして登録ができません。
日本だと用途や金額帯に応じて、ビジネスホテル/シティホテル/温泉ホテル/観光ホテルのようにカテゴリー分けされています。
最近では、「ライフスタイルホテル」という都市型の観光ホテルも出てきています。
- ビジネスホテル:その名の通り出張者向けのホテルで、「宿泊」がメインのホテルです。アパホテルや東横イン、サンルートホテルが有名チェーンです。
- シティホテル:ビジネスからレジャー、冠婚葬祭まで幅広くカバーし、またレストランやバー、プールなどの設備も整っています。
- 温泉ホテル/観光ホテル:レジャー目的のホテルで、旅館ではなくホテルの構造をして大人数を泊める事ができ、また宴会場などの設備も兼ね備えています。
民宿
民宿は、オーナーが自分の家を宿にしてゲストに提供している小規模な宿です。
日本の民宿は、今で言う「民泊」です。
空いている一部屋に泊めて、必要であれば食事も提供しています。
Airbnbが「民泊」という概念を持ち込む前から、日本では民宿として既に提供されていたは興味深いです。
貸別荘/コテージ
貸別荘やコテージは、1棟貸しの宿泊施設でリビング、キッチン、バス、トイレがついています。
他のゲストと離れているのでプライバシーがより保たれています。
2部屋以上のベッドルームがある宿もあり、大人数や複数グループでも泊まれます。
自然の中にあるコテージもあるので、キャンプは「ちょっとな」という方でも気軽に利用可能です。
大型の貸別荘は、学生の合宿で使われたりもしています。
最近は、バケーションレンタルの影響でホテルよりも値段のが高いお洒落な貸別荘やコテージも増えてきています。
カプセルホテル
カプセルホテルは、日本特有のカプセル状のスペースに宿泊する簡易宿所です。
カーテンは掛けれるが、鍵はないので、別の施錠できるロッカーに荷物は入れておきます。
共有設備は大浴場があったり休憩スペースがあったりする場所が多いです。
最近ではカプセルホテルのサウナが人気ですね。
またFirst Cabinに代表される通常のカプセルホテルよりも、快適な空間で泊まれる形態も増えています。
ただ鍵はかからないので、ドミトリーの相部屋と同じく、イビキがうるさい人がいるとかなり辛いです…。
ラブホテル
ラブホテルも日本で独自の進化を遂げたホテル形態です。
場所にもよりますが、基本的に人に合わない、もしくは極力合わずにチェックイン/チェックアウトができます。
共有設備はないのですが、部屋の設備は、普通のホテルよりも整っており、大きめのテレビやベッド、浴室も広めの場所が多いです。
また1985年の前に作られたラブホテルは、回転ベッドや部屋の構造も変わったものも多く、エンターテイメント要素が強い場所もあります。
逆に新しいホテルは、バリ風のインテリアを導入したりとレジャー感覚で泊まれ、女子会の利用プランも提供しています。
グランピング
グランピングは、いま日本で一番話題になっている宿泊タイプです。
グラマラスキャンピング(Glamorous Camping)を略してグランピングなので、大型のテントの中にベッドがあったり、のんびりできるソファがあったりと、優雅に自然を楽しめます。
キャンプの自然感を快適に楽しめるので、一度体験することをオススメします。
ペンション
ペンションは小規模でアットホームな洋風の宿です。
リゾート地やスキー場にある宿が多く、雰囲気や内装はオーナーの個性が出ている事が多いです。
またオーナー自ら料理を作って提供する宿も多いので、それが魅力になっている宿も多いです。
気にいって毎年リピートしたくなる宿も多いと思うので、ぜひお気に入りのペンションを見つけてみてください。
オーベルジュ
オーベルジュは、フランスから来た宿泊施設なのですが、元々の意味は宿泊施設を併設している郊外や地方のレストランです。
食べるのが好きなフランス人らしい宿泊施設で、美味しい物を食べて、そのままゆっくり泊まれる体験ができます。
レストランがメインではありますが、宿自体も素敵な宿が多いです。
もちろん、食事はどこも本当に美味しいです。
個人的には日本で一番好きな宿の種類です。
ミシュランの星を持っている宿もあるので、ぜひオーベルジュでグルメな旅を楽しんでみてください。
ゲストハウス
ゲストハウスは、客室数が少ない小規模な宿泊施設で、他のゲストと交流ができるリビングや空間があります。
雰囲気やインテリアはオーナーの個性が出るので、ローカル色が強い宿やアーティステイックな宿もあります。
サービスは簡素なので宿泊代金は安く、部屋はドミトリー(相部屋)のみの宿も多いです。
ホステルと似ていて、判別が難しい宿も多いですが、小規模で個人オーナーが運営しているのがゲストハウスです。
インバウンド観光客の増加に伴って外国人の宿泊客も増えているので、海外からのゲストと交流してみるのも楽しいと思います。
ホステル
ホステルはドミトリー(相部屋)が基本で、トイレ・シャワー・キッチンを共同利用するため、低価格で泊まれる宿泊施設です。
ユースホステルと呼ばれる全世界のユースホステル協会に加盟するホステルと、そこには加盟しないがホステルと名乗るホステルがあります。
ユースホステルは、ドイツ人教師リヒャルト・シルマンが創設した、青少年向けのユースホステル運動から始まった宿泊施設で、日本は日本ユースホステル協会が各地で運営をしています。
誰でも宿泊が可能ですが、会員になると会員価格で泊まれたり、美術館や博物館で割引が受けれたりします。
加盟していないホステルも設備や仕組みが同じですが、ユースホステル協会に加盟してるホステルの方がサービスや設備がある程度保証されています。
こちらもインバウンド観光客の増加に伴って外国人の宿泊客も増えているので、海外からのゲストと交流してみるのも楽しいと思います。
町家
町家は、商業や工業を営んでいた町人が住んでいた都市型住宅を宿泊施設に転用した宿です。
京都にある京町家が有名で、1軒屋貸し切りで泊まれる宿やゲストハウスになっている宿があります。
中には内装をモダンな和風スタイルにリノベーションしてある宿など、お洒落な宿もオープンしています。
和室で坪庭を眺めながら着物で滞在してみたり、1週間暮らすように泊まってみたりして、いつもとは違う滞在ができます。
バケーションレンタル/民泊
バケーションレンタルは宿の種類ではなく形態なのですが、最後にまとめて説明します。
Airbnbが日本にも上陸した事により。泊まれる場所が無限に増えることになりました。
民泊新法の施行によって、多少下火になりましたがマンションの1室に泊まったり、民家を1棟貸しをできたりと宿泊の幅が大きく広がりました。
日本らしく温泉付きの民家を借りれたり、古民家に泊まれたりと、それこそ多様な宿に泊まれるので、ぜひ面白い宿を探してみてください。
ホテルや旅館以外の宿を楽しむ
日本には独特の進化を遂げたユニークな宿文化があります。
せっかくなので、様々な宿に泊まって国内旅行をしてみてください。
色んな宿を使い分けれれば、また一歩「旅上手」に近づいてるのではないでしょうか。
それでもホテルは基本です。失敗しないホテルの選び方はこちらから
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