今回は、北海道津別にあるミシュラン一つ星の「オーベルジュ・チミケップホテル」の宿泊レポートをお届けします。
「湖畔に佇む隠れ家のような宿で、美味しい食事を楽しみ、暖炉を見つめながらゆっくりした夜を過ごす。翌朝は、小鳥のさえずりを聞きながら、誰もいない湖畔を散歩する」
そんな隠れ家好きが絶対訪れた方が良い宿が、北海道の津別にあるんです。

この宿を見つけた時は「こんな宿が日本にあるのか」と思い、すぐに旅行の計画を立ててしまいました。
まさに「隠れ家」というオーベルジュです。
しかもミシュランの星付き。
チミケップホテルのおすすめポイント
・秘境感:☆☆☆☆☆
・隠れ家感:☆☆☆☆☆
・非日常感:☆☆☆☆☆
・オホーツク産にこだわった創作フレンチ:☆☆☆☆☆
・カップルや夫婦にオススメ
・紅葉や新緑の時期がオススメ
そもそもオーベルジュって何?という方は、こちらの記事から↓
北海道津別
チミケップ湖に佇むオーベルジュ
ロケーション&アクセス
「津別ってどこ?」
となる方がほとんどだと思いますが、道東にある町で最寄りの女満別空港からは車で1時間弱で到着します。
一番近くて大きな街だと北見です。
そんな津別の山奥にチミケップ湖という自然湖があるのですが、その湖畔にチミケップホテルはあります。
周りには、人は住んでおらず、道も未舗装の砂利道です。
携帯電話が圏外になる場所もありますが、その分、秘境感や隠れ家感は満載です。
ちなみに宿はソフトバンク以外は圏外ですが、館内はWi-Fiが使えるので安心です。
なぜ、ここを選んだのか?
オホーツク海側の旅行を計画している時に、オーベルジュがないかと探していて発見しました。
冒頭でも書きましたが、この宿を見つけた時に「こんな宿が日本にもあるのか」と思い直ぐに予約してしまいました。
日本だと、ここまで自然と一体化している宿は珍しいです。
– DAY 1 –
4:00 PM
湖畔に佇む最高のロケーション
「こんな海外映画に出てきそうなロケーションの宿ある?」
着いて一番初めに感じた印象です。
もちろん写真では見ていたのですが、着くまでの道のりがよりそう感じさせてくれます。
その日は道が細くなり、コンクリートが砂利道になり、スマホが圏外になり、森の中を進んでいくと湖が現れます。
そんな山奥の湖沿いを走っていくと、オーベルジュ・チミケップホテルが現れます。
「佇む」という表現が合っているように、湖の岬になっている場所に周りの自然と調和した建物が立っています。
ホテルの周りには湖と森以外、何もなくホテルの桟橋が湖にかかっているだけです。
6:00 PM
ディナーは吹き抜けのレストランで
レストランホールは、2Fまでの吹き抜けになっており、客室がある2Fから覗くことができます。
シンプルで他のテーブルとも距離があるので落ち着いて食事を楽しめます。
レストランホールにはちょっとしたラウンジがあり暖炉とソファで寛ぐこともできます。
6:10 PM
海外の名店で活躍したシェフが作るミシュラン1つ星の料理
そんな最高のロケーションで、美味しい料理が食べられてしまうのだから、夢のようなオーベルジュですよね。
海外の名店で経験を積んだ渡辺 賢紀氏が2012年からシェフを務めており、2017年にはミシュラン1つ星を獲得しています。
オホーツクの地名が並ぶ本日のメニュー
食材は地元オホーツクで採れたモノにこだわっているので、メニューにはどこで採れた食材か書いてあります。
どの辺なのか地図を見ながら食べるのも楽しいです。
味はもちろん、見ているだけでも幸せになる料理
創造的なフレンチコースは、味はもちろん、見ているだけでも幸せになりました。
一品一品、リーフや花びらで飾られているのが優しい盛り付けです。
「オホーツク産にこだわったフレンチディナー」大満足でした…!
チーズ好きには嬉しい、興部産チーズの盛り合わせ
メインディッシュとデザートと間には興部産チーズの盛り合わせもいただけます。
チーズの後にデザートの2品
デザートは、ブラマンジェとチョコムースの2品…!
このフルコースだとデザートが2品出てくるのは嬉しいですよね。
チミケップホテルは一品一品の量は多くはないのと、ゆっくりいただけるのでデザートも問題なくいただけます。
食後の飲み物は、ぜひ青いハーブティーを
食後の飲み物はコーヒーや紅茶が選べるのですが、ハーブティーがオススメという事でハーブティーを選びました。
お隣の北見市の「香遊生活」の自家農園で作られている100%オーガニックのハーブティーです。
写真ではわかりづらいですが、珍しい青い色のハーブティーで13種類のハーブがブレンドされています。
味はスッキリしていて、食後にピッタリです。
このハーブティーは、チミケップホテルでも販売しているのでチェックアウト時に購入してしまいました。
調べると北見市のふるさと納税でも扱っていました(3缶セットだとちょっと高いのですが…)
– DAY 2 –
7:30 AM
リスも朝食を食べに来ます
秋のディナー時は何も見れないのですが、朝は大きな窓からレストランホールから一望できます。
窓の外に広がるウッドデッキにはリスの餌が所々に設置されており、リスが朝食を食べに来ます。
食べに来たり、戻ったりとちょこまか動く姿に朝から癒やされました…。
窓の直ぐ近くにも食べにきます(それをカメラで狙う妻…)
8:00 AM
胃腸に優しい「和朝食」!
朝食は、ディナーとは変わり「和朝食」
ディナーでしっかりフレンチを堪能した後なので、胃腸に優しい和朝食は有難かったです。
特に北海道は美味しいモノがあり過ぎるので、ブッフェだとついつい食べ過ぎてしまいますし…
(ええ、そんなブッフェも大好きですが…)
紅葉した木々を眺めながら、ゆっくりといただきました。
9:00 AM
ウッドデッキとハンモックでのんびり
先程リスが朝食を食べていたウッドデッキは、レストランホールから外に出れます。
庭にはハンモックもあるので、ぜひのんびりとした時間を過ごしてください。
自分が行ったのは10月中旬だったので、ちょうど庭や湖の木々が色付いており紅葉を楽しむ事ができました。
9:30 AM
湖畔沿いに散歩が気持ちいい
朝食後は、ぜひ周辺を散歩してみてください。桟橋も歩けるのと湖の周りも歩くことができます。
チミケップホテルは期待外れなのか…?
Googleで検索するとトリップアドバイザーの良くない口コミが出てきます。
結論から先に言うと、「全くそんなことはありません…!」
毎回オーベルジュの口コミを読んでいて思うのが、オーベルジュを高級ホテルだと思って行く方が多いこと…多いこと…。
オーベルジュは「泊まれるレストラン」なので、ホテルでも旅館でもないのでサービスは最小限、部屋はいたって普通です。
チミケップホテルに関する低い評価も、高級=良いサービスを想定しての期待外れのようでした。
オーベルジュとして泊まりにくれば秘境での素敵な食体験を味わえますよ…!
湖の隠れ家オーベルジュで素敵な体験を
想像していた以上に秘境感が満載でした…!
宿にたどり着くまでが、舗装されたコンクリート道から森の中の砂利道に変わり、何もない湖が現れる。
そんな湖の湖畔に佇むチミケップホテルで、オホーツク産食材の創作フレンチが食べれるのは大満足の体験でした。
秘境好き、隠れ家好きな人は、ぜひぜひ湖のオーベルジュ・チミケップホテルに行って素敵な体験をしてみてください。
そんな素敵な体験してる人は、旅上手に間違いないです!

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