今回は、「泊まれるレストラン:オーベルジュ」についてご紹介します。

美味しいモノが食べたければ、「オーベルジュ」に泊まれば間違いないです。
レストランで美味しい料理を堪能している時、「あぁ、このまま寝れたらどんなに幸せだろう」と思った事はありませんか?
私は毎回と言っていいほど思うのですが、実はそんな願望を叶えるための宿が「オーベルジュ」です。
オーベルジュの良さと実際に泊まってみた日本のオーベルジュを紹介するので、食べるのが好きな方やグルメな旅が好きの方はぜひ参考にしてみてください。
オーベルジュとは
「オーベルジュ (auberge)」は、フランスで発祥した「郊外や地方にある宿泊設備を備えてるレストラン」のことです。
読んで気付いた方は多いと思うのですが、「美味しい料理が食べれる宿」ではなく、「泊まれるレストラン」なんです。
その土地の美味しい食材を、その土地でいただく。
それを一番の目的として、日帰りではなくゆっくり食事とワインを楽しでもらいたい思いからオーベルジュが生まれました。
まさにグルメなフランス人の発想ですよね。
日本でも郊外や地方に多く、発祥のフランス料理を提供するオーベルジュが多いです。
私もオーベルジュが大好きで、国内旅行だと旅行先にオーベルジュがないか探してます(笑)
自然に囲まれ雰囲気が良い宿が多く、そこで美味しいディナーを食べて、そのまま寝れるのは最高に幸せです。
photo by Hans Braxmeier
なぜ、オーベルジュをオススメするのか
オーベルジュの魅力は、大きく分けて3つあります。
1つ目は「リラックスして味わえる夕食」、2つ目は「宿泊者のみが味わえる朝食」、3つ目は、「ロケーション」です。
リラックスして味わえるディナー
なんといってもオーベルジュの一番の魅力は、夕食(ディナー)をゆっくり味わえる事に尽きます。
宿がついているので、レストランに食べに行く、食べた後に帰る面倒さがないです。
都心のお洒落なレストランと違い雰囲気も柔らかいので、リラックスして食事を楽しめます。
(運転手もアルコールを飲めるので、有り難いですよね)
オーベルジュのシェフは、その土地とその土地の食材が好きなので、一番美味しく食べれる方法で提供しています。
この点だけでも、グルメ好きな方なら十分行きたくなると思います。
宿泊者だけが味わえる朝食
「泊まった翌朝の朝食」も、オーベルジュの魅力です。
というのも、オーベルジュの朝食は泊まった人のみが味わえます。
ディナーは、レストランなので宿泊者以外の方も食べに来れる場所が多いですが、朝食は宿泊者のみが味わえる特権です。
朝起きて朝食前に庭や周辺を散歩したり、温泉やお風呂でゆっくりする。
そして、美味しい朝ご飯をいただく。
最高ですよね。
自然のロケーション
またオーベルジュはどこも自然に囲まれていてロケーションが素敵な場所が多いです。
敷地が大きくなくても近くに自然を楽しめる散歩道があったり、きれいな中庭があったります。
またオーベルジュは、比較的客室数が少ない宿が多いです。
自然の中にある小さな宿で過ごすのは、それだけでも充分ゆっくりとした時間を過ごせます。
オーベルジュ=高級ホテルではないのでご注意を
オーベルジュは高級ホテルとは違います。
オーベルジュの口コミを読んでいると、「部屋が普通だった」「荷物を運んでくれなかった」というコメントを見ることがあるのですが、そもそもオーベルジュはきめ細かいサービスや部屋が自慢なわけではないので、期待するのが間違っています。
確かにコースディナーと朝食の値段が入っている金額なので宿泊料金はそれなりにします。
その料金を参考に高級ホテル並のサービスを期待してしまう方が多いと思うのですが、「レストランに泊まれる部屋がついているのが元々のオーベルジュのコンセプト」なので部屋やサービスはシンプルな場所が多いです。
オーベルジュの良さはレストランなので、美味しい食事を楽しみに行きましょう。
また泊まりたい!オススメのオーベルジュ
泊まって良かったオススメのオーベルジュを紹介します。
どこも素晴らしいので、ぜひ参考にしてみてください。
オーベルジュ・ド・プリマヴェーラ:長野県 軽井沢
軽井沢にあるオーベルジュで、大のお気に入りで毎年通っています。
ここで「オーベルジュ」という宿を知り、他の場所も泊まってみたいと思った始まりの場所です。
軽井沢の別荘地の森にあり、周辺を散策もできるのと、また部屋とレストランから見える小さな池がある中庭が四季を反映していてきれいです。
部屋も可愛く料理が美味しいのは勿論ですが、個人的なお気に入りは、猫脚のバスタブがある開放的な浴室、くるみ割り器を使って自分で割るくるみのサービス、朝食のスープです。
ぜひ行ってみて体験してみてください。

日高オーベルジュ ナチュラルリゾート・ハイジア:北海道 日高
北海道の日高にあるオーベルジュで、2頭の馬が放牧されている広大な敷地、自然の風景に合う建物、自家栽培の食材が魅力な宿です。
宿に着くまでも馬産地の日高の牧場に馬が放牧されている風景を楽しめます。
もちろん料理は言うことなく美味しいのですが、敷地内の自家農園で有機野菜まで作ってるほど食材にこだわったフレンチ料理が楽しめます。
暖かく落ち着いた宿でゆっくり食事を楽しむ。
これぞ北海道のオーベルジュです。
行った際には、夕食後に外に出て星空を眺めるのと、爽やかな朝の散歩はお忘れなく!

チミケップホテル:北海道 津別
ミシュラン北海道2017で一つ星を獲得したレストラン「チミケップ」が運営するオーベルジュです。
このホテルを見つけた時に、直ぐにでも行ってみたい衝動に駆られたのを覚えています。
湖の湖畔に自然と調和してたたずむ1軒のホテル。道も未舗装でソフトバンク以外は圏外。
そんな隠れ家のような場所で、道東の食材を使ったモダンな創作フレンチが出てきます。
見た目にも楽しい料理の数々です。
ぜひ泊まってみて体験してみてください。

BOSCAGE Kariya:神奈川 湯河原
2019年11月にオープンしたばかりのオーベルジュで、ここ新鮮な海の幸を使った和食の料理が楽しめます。
この宿の魅力はその名の通り建物の裏に広がる森です。
ベランダからその森を飽きずに「ぼぉーっと眺めている」、それだけ癒やされる宿です。
また湯河原温泉なので、お部屋は温泉付きで温泉からも森を楽しむことができます。
夕食は、相模湾で取れた美味しい海の幸を楽しめる事は勿論ですが、海の幸がふんだんに使われている翌朝の朝食をぜひ楽しみにしてください。

全国のオーベルジュに行ってみたい!
北海道から九州まで、日本には素敵なオーベルジュが数多くあります。
オーベルジュを紹介してる本が出ているので、本から行きたい宿を探してみるのも良いです。
オーベルジュに泊まって最高のグルメ旅を
この記事を読んでオーベルジュに興味を持ったら、ぜひ泊まりにいってみてください。
少し高く感じてしまうかもしれませんが、泊まってみるとその魅力に気付くはずです。
オーベルジュという宿の選択肢が増えれば、また一歩「旅上手」に近づいているのではないでしょうか。
コメント